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2006年10月29日 (日)

「超落語!」読了

 立川談笑,唐沢俊一著「超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集」読了。立川談笑さんは、ご存知、立川談志さんのお弟子さんで、昨年の10月に真打に昇進なさった落語家さんである。この本は、その談笑さんが、今に伝わる落語を現代風にアレンジした改作11作を、唐沢俊一先生の解説とともにまとめたもの。

 この本は、唐沢先生の「文筆業サバイバル塾」の講義の中で、先生が出版に関わった実例としてお話しされていたものだ。先生のお話では、単行本の企画を通すには、いろいろな条件がそろっている必要があるが、本書では、
(1) TBSのテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」のヒットで、落語が注目を浴びていること。
(2) 著者が、立川流で真打昇進をはたした談笑さんであること。
(3) 談笑さんが、フジテレビの朝のワイドショーに、本名の小田桐英裕でレポーターとして出演していること。
(4) 監修が「トリビアの泉」などで知られる唐沢先生であること。
(5) 前書きとして、立川談志さんの寄稿を得られること。
といった点をあげておられた。

 この本の中で、わたしは、「ジーンズ屋ようこたん」にもっとも大きく心を動かされた。この噺は、古典落語「紺屋高尾」の改作で、岡山のジーンズ工場で働く若い工員がアイドルタレントの「ようこたん」にあこがれるあまり、食うや食わずで3年間働き、生活を切り詰めて貯めた金で、六本木ヒルズに住むIT企業の青年実業家社長と偽って会いに行く、という内容。

 しかし彼は、ようこたんをだますことに耐え切れず、自分の正体を明かしてしまう。それを聞いたようこたんのリアクションは? そして、その後の二人の運命は?

 改作落語の本を読んで感動するとは、正直言って思っていなかった。この噺は、アイドルとそのファンの心理を実によく代弁している。少なくとも、パンドレッタシリーズを通して、アイドルの女の子たちと彼女らのファンの人たちと身近に接してきた経験から、そう思う。

 ぜひ、ご一読あれ。

超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集 Book 超(スーパー)落語! 立川談笑落語全集

著者:立川 談笑,唐沢 俊一
販売元:アスペクト
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コメント

はじめまして、ムーブマンでチャク萌えサイトを担当してるものです。(引用)この噺は、アイドルとそのファンの心理を実によく代弁している。少なくとも、パンドレッタシリーズを通して、アイドルの女の子たちと彼女らのファンの人たちと身近に接してきた経験から、そう思う。--ぜひ今度このあたりの極意をご伝授くださいませ。

投稿: チャク萌え担当hikakoba | 2006年11月 1日 (水) 02時42分

> ぜひ今度このあたりの極意をご伝授くださいませ。

 いや、極意というほどのものを身につけているわけではありませんが、残念なのは、ほしのあきさんと若槻千夏さんをオーディションで落としてしまったことでしょうね。いや、わたしはいいと思ったんですが、プロデューサーが……(^_^;

投稿: 木全 直弘 | 2006年11月28日 (火) 18時40分

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