『ヅラ刑事』
渋谷シネクイントにて、『ヅラ刑事』観る。この映画館での上映は明日までなので、すべり込みセーフといったところだ。
ひと言で言えば、例によって河崎実監督のスチャラカ映画なのだが、モト冬樹さん演ずる源田初男こと”ヅラ刑事”が、とにかくカッコイイ。彼は実力はあるものの、上層部から煙たがられ、警視庁花曲署捜査一課に異動してくる。そこで仲間になるのが、中野英雄さん演ずる”ボス”をはじめとして、イジリー岡田さんの”デカチン刑事”、なべやかんさんの”チビ刑事”、ウガンダ・トラさんの”デブ刑事”、浜田道彦さんの”オヤジ刑事”、桐島優介さんの”イケメン刑事”、橋本真衣さんの”トンコ”という、いずれも、ひとくせありそうな面々。それぞれのキャラが立っていて、とても楽しい。
あと、脚本家としての中野貴雄さんの緻密な計算が、よく見て取れる作品でもあった。例えば、この映画の最大の見所の一つは、東京都民を人質にしたテロリストが、当局に身代金を要求する場面。誘拐事件というものは、人質をとったはいいが、たいてい、身代金の受け渡しから足がつく。亡くなったSF作家の星新一さんは「できそこない博物館」の中で、「完全な方法はこれしかない。人工的なブラックホールを相手の前に出現させて『さあ、ここに金を入れろ』である」と書いているが、この作品では、それとは別の現実的な受け渡し方法のアイデアを描いている。なるほど、そういう手もあるか。
観終わって劇場を出るときには、モト冬樹さんの歌う主題歌「悲しみはヅラで飛ばせ」のサビの部分、「♪ああ~悲しみは~」という歌声が、脳内でエンドレス再生されていた。
ちなみに、『ヅラ刑事』についての詳細は、下記公式サイトで。
http://www.duradeka.com/
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