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2007年1月 6日 (土)

『シルバー假面』

 フリーデザイナーA氏に誘われ、渋谷ユーロスペースにて『シルバー假面(しるばーかめん)』のレイトショー観る。

 「3連休、日本列島の天気は大荒れ」との予報にもかかわらず、夕方、渋谷にたどり着いてみると、雨も風もナシ。やっぱり、天気予報って、いくらか大げさに言うもんなんだと思った方がよさそうだ。

 昨年、『ドリームシップ』『ヅラ刑事』など、単館上映のレイトショー作品を観てきた我々は、午後5時30分くらいに行けば、十分、前の方の席をゲットできる、とたかをくくっていた。だが、そのもくろみはあまかった。実際に行ってみると、整理番号は、64番と65番。我々より前に受け付けを済ませた人が60人以上いるってことだ。定員91名の箱で。

 考えてみれば、それも当然で、今夜は上映前に、女優のひし美ゆり子さんと脚本の中野貴雄さんのトークショーがあるのだ。『ウルトラセブン』のアンヌ人気は健在、といったところか。

 『シルバー假面』は、1971年に放映されたSF特撮TVドラマ『シルバー仮面』を大幅に翻案した3部構成の作品で、『シルバー仮面』のスタッフでもあった実相時昭雄監督と脚本家の佐々木守氏の遺作となった。

 上映前のトークショー。そこで語られた話によると、当初、ひし美さんは、出演を断ったそうだ。しかし、第3部の服部光則監督の「どうしてもアンヌの声が聴きたい」との説得に応じ、出演することになったそうな。それを聞いた中野さんは、石川さゆりの「天城越え」を即興で替え歌にして、
「♪あなたと聴きたいアンヌ声ー」
などと歌っていた。中野さんは、年がら年中こんなを考えている人だ。

 さて、本編第1部は、実相時昭雄監督の担当。めくるめく映像美が展開する。あまりにもめくるめいていたので、劇場に入る前にコーヒーを二杯も飲んでいたにもかかわらず、睡魔に襲われる(^_^;

 今回も、『ヅラ刑事』同様、中野貴雄脚本の緻密さが印象的だった。第2部と第3部では、森林太郎こと森鴎外が、ヨーロッパの山に棲む魔物、全編を通しての悪役カリガリ博士と、それぞれ、知恵比べをするシーンがあるのだが、それが、なんか「ヨーロッパむかしばなし」の中のエピソードみたいな感じで、微笑ましかった。

 上映終了後、いつもは映画が終わると、さっさと引き上げるフリーデザイナーA氏が、今夜に限って、パンフレットを見つけた、と言っては立ち止まり、ひし美ゆり子さんのお姿をお見かけした、と言っては立ち止まり、していた。実相時昭雄ファンで『ウルトラセブン』ファンでアンヌファンの彼には、堪えられない夜になったようだ。まあ、なんにしても楽しんでもらえたようで、なにより。

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コメント

ひし美さんはかっこよかった!
スタイル良かった、アレで団塊の世代だから、団塊の世代恐るべし!

よかったよぉ、第一話。第一話がなかったら「第二話良かったよぉ」だった。実相寺には勝てないなぁ。
中野君のプロットも良いところ付いてるし(ミッドガルドの解釈に関してはちょっと・・・)

ほんとたまらん映画だった。

余談としてはMIXIでひし美さんからのコメントが付いた。溜まらん!

よかったよ。ホント。
しかし、キマタンが何故一話で眠くなるか謎じゃ。逆に脳が目一杯稼働しっぱなしだったのに第一話。

投稿: フリーデザイナA | 2007年1月12日 (金) 21時46分

> 余談としてはMIXIでひし美さんからのコメントが付いた。溜まらん!

 なんと素敵なお年玉。さすが、アンヌ一筋40年だけのことはある。

 ところで、そのコメント、mixiのどこで読めるの?

投稿: 木全 直弘 | 2007年1月12日 (金) 22時50分

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昨年の12月23日から1月12日まで渋谷ユーロスペースでレイトショー公開されて [続きを読む]

受信: 2007年1月19日 (金) 02時21分

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