秋葉原で通り魔事件発生
秋葉原で通り魔事件発生の報に接する。
わたしがこのニュースに接したとき、真っ先に注目したのは、被害者の中に知り合いの名前がないかどうかだった。ほかのオタクたちにとっても同様であったろう。
そう、秋葉原に足繁く通っているオタクたちにとって、この事件は人ごとではない。なぜなら、今回自分や友人が犠牲者にならずにすんだ理由は、この日この時刻にたまたま秋葉原にいなかったから、というだけのことでしかないからだ。今後も同様の事件が起きないという保証は、どこにもない。それだけに、この事件が世のオタクたちに与えた衝撃は、地下鉄サリン事件のそれを上回るものであろう。
もっとも、わたし自身は、必ずしも足繁く秋葉原に通っているわけではない。実際、今年に入ってからこの半年足らずの間にこの街を訪れたのは、わずかに6回。うち3回は取材のためいやおうなく出向いたのであり、残る3回のうち2回は、近所まで行ったついでに寄っただけで、どうしても秋葉原で済ませなくてはならない用件は一つだけだった。
今回この事件によって、秋葉原の街が悪意ある犯罪に対して無防備であることが露わになってしまった。東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件以来、オタクたちは、周囲からの犯罪を犯しかねない連中という偏見に晒されてきた部分があったわけだが、これ以降は、いつ自分自身が憎むべき犯罪行為の犠牲者になるやもしれぬ、という恐怖と直面し続けていなかくてはならなくなったわけだ。
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