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2011年1月20日 (木)

「戯曲を読む」シリーズ

 一昨日から今日までの3日間、西新宿の芸能花伝舎にて、芸団協主催のワークショップ「戯曲を読む」シリーズに参加。

 これは、「仲間と共に読むことで、戯曲の魅力を多角的に!」というもの。

 テキストは、故・井上ひさし氏の戯曲『キネマの天地』、講師は演出家の大杉良氏。

 初日の読み合わせから最終日の立ち稽古にいたるまで、実際の舞台稽古さながらの体験をすることができた。

 講師の大杉氏による話も、おもしろく、例えば、日本語の母音には、a・i・u・e・oの5音があるが、これらは、口の中で発声する場所が、それぞれに異なっており、口先から喉の奥に進むにつれ、i・e・a・o・uの順で発せられる。ゆえに、相手を威嚇する音は、最も口先から発せられるiの音であり、赤ん坊が生まれて初めて発する音は、最も安定した口の中央に位置するaの音であり、いきなり腹を殴られてうめくときの音は、最も喉の奥から搾り出されるuの音である、といった話を口の絵を示しながら聞かせてくださった。同様の図は、これまでにも見たことがあるが、このような解説ができるなど、考えたこともなかった。

 今回、新たに経験できたことの第一は、我々、役者の演技に対し、さまざまな解釈の可能性を演出家が示すことによって、芝居を深めてゆけたこと。たった一言のセリフにも、その背後に、どれだけの情報が込められているか。それを知ることができた。

 第二は、他の役者さんとのかけ合いを経験できたこと。普段、ナレーションの現場では、いわば、個人プレーの形で、完パケをサクサク仕上げられてしまうため、これだけのやり取りを重ねて、芝居を作り上げてゆくことは、なかなかできない。

 故・野沢那智さんが後進に対して、たびたび口にされていたという、「声優であっても、先ず俳優であれ」という言葉の意味が、この体験をとおして、初めて、ちゃんと受け留められた気がする。

 ちなみに、今回は、同じ事務所のかつまゆうと一緒だった。

 最終日終了後は、お約束の打ち上げ。写真は、その酒席での、かつまゆうとのツーショット。

Kc3i0035

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