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2012年3月26日 (月)

「日本講談協会定期公演」若葉会

 先日のブログにも書いたとおり、一龍斎貞友さんの講談がとてもおもしろかったので、今度は寄席に足を運んでみる。

 地下鉄・三越前駅スグのお江戸日本橋亭での催し「日本講談協会定期公演」若葉会。これは、同協会所属の前座・二つ目の方々が中心となってご出演。今回で第256回目になるそうだ。日頃の修行の成果を披露する発表会といったところか。ちなみに、落語家さんと同様、講談師の方々にも、前座・二つ目・真打というランク付けがあるとのこと。

 まずは、神田真紅さんによる演目『鬼の角』。原作は、泉鏡花の小説だそうな。ふとしたキッカケで鬼の角を手に入れたご隠居さん。それを境に人が変わったように凶暴な性格になり超能力を発揮する、というSF的な話。永井豪先生あたりが漫画化したら、すさまじそうだ。

 お次は、神田あっぷるさんによる『秋色桜』。幼くして俳句の才能を見出された町人の娘が出世する話。秋色(しゅうしき)とは、彼女が師匠から賜った、いわばペンネーム。彼女が平凡な庶民である父親を思いやる姿が健気に語られる。

 続いて、神田松之丞さんの『天保水滸伝』。今回唯一の男性の登壇。江戸時代の力士だの侠客などが登場し、男性ならではのドスのきいたやり取りで盛り上げる。

 そして、神田紅葉さんの『お富の貞操』。これは、芥川龍之介の小説を講談にしたもの。前の一席とは対照的に、主人公・お富の女性らしさが描写される。

 さらに、神田きらりさんの『愛宕山』。花見に出かけた三代将軍家光は愛宕山の頂に咲く見事な花を手折ってくるよう家臣に命じるが、険しい石段を馬に乗って登るのは難しく、次々に失敗する。最後に自ら名乗り出た一人のお供が見事にやり遂げ、将軍手ずから名刀を下賜されるというサクセスストーリー。わたしは、やはり、こういう最後に成功譚としての結末を迎えるお話が好きなのだな。

 最後は、神田京子さんの『荒神山の間違い』。清水次郎長一家の出入りの一つを語ったもの。ストーリー自体は何年か前にNHKで放送された中村雅俊さん主演のドラマ『次郎長 背負い富士』で知っていたが、敵役・穴生徳(あのうとく)の悪辣さが、うまく表現されていた。

 一席あたり20~30分ほど。たっぷり3時間、講談を聴いたことになる。舞台となった時代は、江戸時代初期から幕末・明治まで。ともかくも、伝統的な演目から名作小説まで、講談として語れることは分かった。

 この次は、いかに語れば講談になるか、について学んでみたい。

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