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2012年4月 6日 (金)

お江戸演芸スクール受講

 先日来高まっている"講談を語りたい"熱だが、ネットで調べてみると、お江戸演芸スクールというものがあることが分かった。都内で講談を教える教室が、いくつか開講されている。

 その中で、神田陽子先生の「陽子の一口講談」というコースに参加してみる。

 このコースを選んだのは、直近で一番早く受講できるのと、案内に書かれている「誰でも簡単に覚えられる3分講談です。」という謳い文句に引かれたのと、先生のサイトで新作講談が公開されている点に着目したこと。実は、自分で作ってやってみたいネタがいくつかあるのだ。

 さっそく予約を入れ会場に行ってみると、参加者の顔ぶれはさまざま。一般家庭の主婦から現役ビジネスマン。リタイヤした方。お医者さんから教会の神父さんだか牧師さんだかや、高校に入学したばかりだという女の子までいた。

 「羽佐間道夫が代表を務めるタレント事務所の所属声優です」と自己紹介すると、陽子先生、目を丸くしておられた(^_^;

 授業は謳い文句のとおり、3分でできる講談の練習と発表。自ら新作講談を作ってきて発表する人あり、与えられた課題をやる人あり。先生からは、伝統的な講談の演目『佐野源左エ門駆けつけ』と先日聴いた『徂徠豆腐』の短縮版原稿のコピーをいただいた。どちらも、3分でできるものだ。

 前者は、「いざ、鎌倉」という言葉の語源になった物語で、立て板に水のごとく、たたみかける口調で語るもの。今回調べてみて知ったのだが、こういうのを「謡い調子」というのだそうだ。わたしは、「講談=謡い調子」と決め付けていたわけだが、それは、講談の語りのもたらす豊かなバリエーションの一部に過ぎなかったのだ。不勉強極まりない話だ。テレビドラマ『西遊記』に登場する岸部シローさん演ずる沙悟浄のセリフではないが、ものを知らんちゅうことは恐ろしいこっちゃorz

 授業の間、わたしは、あくまで見学者のつもりだったので、気楽に構えていたのだが、先生から突然やるように言われ慌てる(^_^;

 とりあえず一度聴いたことのある『徂徠豆腐』の方を語らせていただいた。すると先生からは、「皆さん、聞きましたか。これが、お金の取れる芸というものですよ。なんと、初見でできちゃう」などと言っていただく。いえ、先生、それはホメすぎです(^_^;

 授業は、予定を一時間オーバーで終了。こんなに熱心に教えてくださるお姿を拝見したのは、養成所の講師の先生以来だ。

 終了後は、有志で飲み会。陽子先生に、質問してみる。
「やってみたいネタがあるんですが」
「およそ古今東西の物語で、講談にならないものはありませんよ」
をを、そうでしたか。かねて寝かせてあったネタを発表する目が出てきた。

 ちなみに、先生は、うちの事務所の羽佐間道夫と近石真介がお好きなのだそうで、殊に、近石さんには、番組に呼んでもらったことがあり感謝しているとのこと。今度、お二人にお会いした折に伝えておきます。

 立場も境遇も異なる老若男女が、皆わきあいあいと語りを楽しむお教室。それが成立しているのも、ひとえに神田陽子先生のお人柄あってのことなのだなあと、しみじみ思った夜なのだった。

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