「ウルトラマン・アート!」
埼玉県立近代美術館で開催中の企画展「ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン」を観に行く。
JR北浦和駅で下車。西口駅前ロータリーを抜けたすぐの北浦和公園の中に同美術館はあった。
2階の会場に足を踏み入れると、まずはウルトラマンのコーナー。懐かしいこの顔に、また会えた。
こちらは、ジェットビートル。あいにく当時の実物ではなく、後になって作られたレプリカ。
次のコーナーは、ウルトラセブン。中に、ちゃんと四畳半のセットが用意されており、メトロン星人と記念写真も撮れる。
残念ながら撮影が許されているのは、ここまで。それもフラッシュは使わずに、という条件付きだった。
わたしが本当に興味があるのは、きれいに作られた複製などではなく、当時のホンモノだ。この展示では、それらも見ることができた。いくつか書いてみると……。
ゴモラの頭部。左右のツノは、なにかの合成樹脂を固めたものらしい。ポッキリ折られた鼻先の部分は内側が覗け、中身はスポンジだった。
ジャミラの宇宙船は上の回転する部分がなく、内側にあたる部分に模型用らしき電動モーターと歯車のたぐい。この仕掛けで上のとこを回してたらしい。
ゼットン星人の小型円盤にはドーム状の部分があるが、前部のそれの中には豆電球が、後部の二つの中にはムギ球が、それぞれギッシリ仕込まれていた。
科特隊本部のビートル発進カタパルトの上の部分は塗装が剥げており、ベニヤ板で作られているのが分かる(^_^;
フジアキコ隊員用だというコスチューム一式。スーパーガンは重くて芝居が大変だった、という話を聞いたことがあるが、実物を間近に見ると、なるほど金属のカタマリという感じでズッシリ重そうだ。
キング・ジョーの名は金城哲夫さんにちなんだものだそうだが、劇中でその名は語られていない。成田亨さんの原画を見ても、エレキングやゴドラ星人のそれには名前が書き込まれているのに、キング・ジョーのには「ロボット」としか書かれていない。
そのキング・ジョーは頭部や胸部などが残っており、それぞれ窓の部分の内側にはハニカム構造が作り込まれている。
ウルトラホーク2号とキリヤマ隊長用ヘルメットは実物が展示されていた。古びた感じが、いかにもだ。
そのほか、高山良策さんの手になると思われる怪獣の図面、手帳やメモ用紙におなじみの怪獣の名がいくつも記されている制作スケジュール表らしきもの。
以前テレビ特撮ドラマの制作に参加したとき、台本をちょうど100部印刷した。そのほとんどを関係者に配布したのだが、同じ物がそれだけあると、大事なメモを書き込んだものを他人のそれと取り違えてしまうことがある。それを防ぐため表紙に自分の名前を大きく書いたりするのだが、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』のスタッフやキャストの名前やイラストが表紙に書き込まれた台本の実物もあった。
1960年代に確かに存在していた「ウルトラの現場」の空気をしばし味わう時間を過ごすことができた。
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