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2013年8月15日 (木)

コラム【いじめはナゼかっこ悪いのか?】

 しばらく前のことになるが、テレビコマーシャルで、「いじめ、カッコ悪い。」といったキャンペーンが張られたことがあった。人気スポーツ選手が出演し、いじめはカッコ悪いことだと訴えた。いじめが社会問題化する中、これをなくそうとの意図の現れであったろう。

 だが具体的に、いじめのどこがカッコ悪いのだろうか。テレビコマーシャルには、その説明はなかった。しかしもし、いじめのカッコ悪さが多くの人たちに理解されれば、いじめを減らす一助にはなるのではないだろうか。

 そこで、いじめがナゼかっこ悪いのかを明らかにしてゆきたい。

 明らかにするために、カッコ悪いものの対極にあるものを考えてみよう。

 カッコいいものの代表。それは、ヒーローだ。

 わたしたちの世代にとって子どもの頃から親しんだヒーローといえば、ウルトラマンや仮面ライダーである。もっと上の世代にとってのヒーローは、水戸黄門や鞍馬天狗であろうか。やや下の世代では、『北斗の拳』のケンシロウや『ドラゴンボール』の孫悟空であるかもしれない。また、今日では全国各地にローカルヒーローなる者がおり、地域の平和や繁栄などのために日々闘っているという。

 これらのヒーローに共通する点は何であろうか。

 まず、強いこと。

 だが、その強さを自分より弱い者に対して向けることは決してない。むしろ、弱い者を守るために、手ごわい敵に命を懸けて立ち向かってゆくのだ。

 ウルトラマンは地球の正義と平和を守るために凶悪な怪獣や宇宙人と闘い、ついに最終回でゼットンに命を奪われてしまうし、仮面ライダーは人間の自由のため、世界征服を企む悪の秘密結社ショッカーに孤独な闘いを挑んでゆく。伝統的な表現を使えば、「弱きを助け、強気をくじく」である。日本人は昔から、このような行為をカッコよく男気があり、称賛に値するものとして惜しみない拍手を贈ってきた。

 以上のことから、ここに次のような公式が成立する。すなわち、カッコいい行為とは、

<弱い者>←守り慈しむ⇔<強い者>←立ち向かう

 では、上の公式を逆にすると、どうなるか。

<弱い者>←いじめる⇔<強い者>←媚びへつらう

 この二つ目の公式にピッタリと当てはまる行為こそ、まさに、いじめそのものではないだろうか。

 カッコいいものの代表、ヒーローが行っているのと真逆の行為、いじめ。

 それが、カッコ悪い行為でないはずがあろうか。

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