SHIBUYA-AX にて「藤岡藤巻」のワンマンライブ観る。「藤岡藤巻」とは、日本のミュージックシーンに自虐的おやじエンタテインメントという新たな地平を切り拓いた50代の二人組シンガーソングライターである。
詳しくは、コチラ(↓)を。
http://www.oyajienta.com/
セミレギュラー出演しているテレビ番組『大進撃放送BONZO!』のスタジオ収録で、メジャーデビュー前の彼らを知ったのが最初。その後、昨年4月の青山「月見ル君想フ」でのライブを観て以来、今回で4度目のライブ観戦となる。
午後6:30分JR原宿駅着、徒歩で SHIBUYA-AX へ。わりと分かりやすい場所にあった。午後7:00の開場までの間は、建物の外で待たされる。寒い季節や悪天候でなくてよかった。周りを見渡すと、なんと客の半数は女性だ! 入場すると、チケットと引き換えに「KURE」とロゴのあるビニール袋に入った品々を渡される。このライブを主催する呉工業株式会社さんの製品だ。とりあえず二人分の席を取り、後から来るはずのフリーデザイナA氏を待つ。
午後7:30分、定刻どおりに開演。A氏、すべり込みセーフ。藤岡氏と同時に舞台に上がった藤巻氏、登場するなりKUREの消臭スプレーをシューシューやる。
「いやー、今日は、舞台の上だけでなく、客席も加齢臭がして……。この会場で、こんなに高年齢者が集まるライブは珍しいそうですよ。KUREさんの余ってるノベルティグッズ、残らず袋に詰めときましたから」
今回も藤巻氏のトークは、この調子で、終始ゆる~く進む。
いよいよ演奏開始。
★1曲目:「牛乳トイレットペーパー海苔」
疲れて帰路に着いたオヤジの携帯に入った女房からのメールには、あいさつもなくコメントもなく、買ってこいという品物の名前だけが……。
★2曲目:「息子よ」
愛する息子に聞かせるオヤジの説教は、長い。
★3曲目:「私はえらい」
誰からも誉めてもらえないオヤジは、自分で自分を誉める。
そして、藤巻氏のトーク。
「娘が中学生になりましてね、だんだん母親に似てくるんですよ。最近ますます家に居づらくなってきまして……。わたしがローンを組んで建てた家なんですよ。いわゆるマイホームで、ホームグラウンドのハズなんですけど、なんなんでしょうね、ホームなのに、このアウェーな感じは」
★4曲目:「娘よ(ショート・バージョン)」
トークでは、ショート・バージョンと言っていたが、歌詞の内容は、アルバム「藤岡藤巻Ⅰ」に収録されている「娘よ(ディレクターズ・カット版)」と同じであった。すなわち、ここまでの4曲は、アルバム「藤岡藤巻Ⅰ」の収録曲を演奏。
次のブロックは、一昨日発売されたばかりのアルバム「藤岡藤巻Ⅲ」の中から。
藤巻氏「曲の一部しかやりません。CD買って全部聴いてください」
★5曲目:「死ね!バレンタイン・デー」
藤岡氏は、バレンタイン・デーが嫌いらしい。
★6曲目:「いーよな若くて -2007-」
オヤジの口から出るのは、若者への嫉妬の言葉だ。
★7曲目:「オレのせいか???」
藤岡氏「なんか出かけようとして天気が悪かったりして気まずくなってるときに、女房って、『だから、言ったじゃないの』って必ず言いますよね。最終的には、自分だって賛成しといて」
★8曲目:「オレはフォークが大嫌い?」
藤岡氏は、いろんなものが嫌いだ。
次のブロックは趣向を凝らした構成。
★9曲目:「贈られる言葉」
「藤岡藤巻Ⅲ」から一曲まるごと演奏。ぱっとした活躍をしたわけでもなく定年退職の日を迎えたオヤジ。そんな彼に贈られる言葉とは……。
ここで藤岡藤巻はトイレ休憩。
藤巻氏「みなさんは、いなきゃダメですよ」
★VTR上映
今放送中の数々のCMをパクったマッドビデオのごときものが流れる。一番ビックリしたのは、Aflac のCMを映像はそのままで、歌だけ替え歌にしたもの。一瞬ナニが起こったのかと思った。
トイレから戻ってきた藤巻氏「えー、毎回、ステージよりも客席やゲストの方が豪華と言われる藤岡藤巻ですが、今日も、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーや芥川賞作家の絲山秋子さんがいらしてますが。それでは、今日のゲストを紹介しましょう」
と登場したのが、吉田照美氏と小島嵩弘氏によるユニットYK型(わいけいけい)。
吉田氏「『めざましテレビ』で紹介されているのを観て、即、CD探しましたよ」
そういえば、メジャーデビューした去年の9月に放送されたフジテレビの『めざましテレビ』の中で、藤岡藤巻は紹介されていた。
★10曲目:「バルサの翼」 by YK型
★11曲目:「卍固めで TURN THE NIGHT」 by YK型 with 藤岡藤巻
そして、二組目のゲストは、なんとカントリー娘。の里田まいさん。来月23日に「里田まい with 藤岡藤巻」名義で、シングル「オヤジの心に灯った小さな火」が発売されることになっているからだ。この曲は、「藤岡藤巻Ⅲ」に収録されている同名の曲のデュエット・バージョン。
★12曲目:「オヤジの心に灯った小さな火」 by 里田まい with 藤岡藤巻
毎朝、にこやかに、お茶を運んで来るOL。そんな彼女をチラ見しながら、密かに期待するオヤジ。
「この娘、ひょっとしてオレに気があるんじゃないか」
ところが、彼女の方は内心、
「ナニ、このオヤジの視線。キモい!」
と思っている。
曲が進むにつれ、この二人の間に横たわるミゾがいかに深いものかが語られる。
「ちょいとオジサン! 若い娘のあいそ笑いをマジに受け取っちゃダメだよ」
という深い含蓄に満ちた歌。
★13曲目:「ダメですよ」
かつて藤巻氏は、不眠症に悩まされる友人に相談をもちかけられて、「そんなの寝れば直るよ」と答えたという……。
★14曲目:「父さん」
藤岡氏の父君は戦争に行って抑留された経験者だそうで、藤岡氏にいろいろと説教したそうな。そんな親子のやりとりを、藤巻氏と藤岡氏のかけ合いでホウフツとさせる歌。藤巻氏のパートと藤岡氏のパートで照明が明暗に切り替わる手際が見事だ。
藤巻氏「今の藤岡君て、そんなお父さんに、そっくりなんだよね」
★15曲目:「夏はもらったぜ!」
以前、「♪ナツナツナツナツなんとか~」って歌がありましたよねえ。それの「藤岡藤巻」版とでも申しましょうか。
★16曲目:「オレはラブソングが大嫌い」
藤岡氏は、ホントーに、いろんなものが嫌いだ。
★17曲目:「イメージの宴」
吉田拓郎のパクりじゃないんだ、真似したんじゃないって。……そう、インスパイアされたんだよ! インスパイア。
★アンコール曲(1回目):「ラシドの歌」
藤岡氏「明るい歌っていうのが嫌いで。『ドレミの歌』ってありますよねえ。あの『サウンド・オブ・ミュージック』で、子どもたちが作り笑いで歌ってるのが嫌いで嫌いで。で、曲調をマイナーにして、歌詞も暗くしてみました」
★アンコール曲(2回目):「さくら」
なぜか「よろけた拍子に立ちあがれ!」をやろうとする藤巻氏。段取りを間違えたのだ。
藤岡氏「それじゃないと思うよ」
このように、藤巻氏のフリートークに藤岡氏が突っ込みを入れるのが、藤岡藤巻のMCのスタイルだ。
藤岡氏「桜の歌ってどれもヒットしてるから、って作ってみたら、結構いい曲になっちゃって」
さすがに会場の設備が充実しているだけあって、照明と舞台の上から舞い散る桜の花びらが美しかった。
これもそうだが、今回一番印象深かったのは、サービス精神旺盛なステージだったということ。こんなに親切な藤岡藤巻は初めて観た。
●藤岡藤巻のメジャーデビューアルバム「藤岡藤巻Ⅰ」
この曲の一部は、下記(↓)で聴くことができる。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SMER/FujiokaFujimaki/SECL-426/index.html
●2枚目のアルバムなのに「藤岡藤巻Ⅲ」
このライブ会場で購入。その特典は、藤岡氏、藤巻氏と握手できるというもの。わーい。
この曲の一部は、下記(↓)で聴くことができる。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SMER/FujiokaFujimaki/SECL-493/index.html
最近のコメント